新八犬伝　第１３５話


道節 　

 重戸さん、あんたにこうして会ったのも、きっとなにかの因縁だろう。
知ってのとおり、拙者は旅の者。
いつか又、どこかで会うかも知れず、それとも二度と会うことはないかも知れず、
それはわからないが・・・重戸さん、あんたのことは忘れるまい。
重戸 　 道節さま、ああ
道節 　 どうした・・・寒いのか？
語り 　 思わず抱き寄せる道節の、その腕の中でふるえる重戸。
重戸 　 寒いんじゃありません。悲しいのです。
道節 　 なぜ？　なぜに悲しい。
重戸 　 二度と会うことは無いかも知れないなんて・・・そんなことをおっしゃっては、重戸は悲しゅうございます。
もし・・・私のことを忘れないというお言葉が本当ならば・・・
道節 　 本当だとも・・・！
重戸 　 ・・・私を・・・私を迎えに来てくださいませ。それがいつの日になろうとも、重戸は・・・
重戸は待っております、道節さま。
道節 　 重戸！




　右の写真提供は辻村寿三郎氏より。
　
　ただし、この写真のシーンは放送されておりません。
　スタッフが休憩時間にお遊びで撮影したもの、
　なのだそうです。さらに・・・★おまけ

　

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